ガヌ谷

建築とアートに係る文章表現や考え方のブログ

建築模型作成や図面のスケッチに便利なおすすめの道具

 

大学の建築学科であれば基本的な道具はほぼ購買部などで買えると思います。あるいは画材屋さんでも大抵のものは手に入ります。

しかし本来はその用途でなくてもスケッチや建築模型作成に使える道具もあり、それらはこういったお店ではなかなか手に入りません。

この記事では購買や画材屋さんなどではあまり扱っていないと思われる、建築模型作成や図面のスケッチが簡単になったり楽になる道具を3つご紹介します。

 

 

細かい作業用のスコヤとして使える10㎝の差し金

この「三寸法師」は私がスコヤとして使っている小さな差し金です。小さく、軽く、厚さも1.5mm程度なので、細かい作業の精度が上がり、効率も良くなります。


スコヤは正確な直角が測れる道具で、建築模型作業においてかなり使用頻度が多いです。建築模型の場合、普通は15cmサイズのスコヤがよく使われているようです。

15cmサイズのスコヤは普通には使いやすいのですが、添景作成などの細かい作業をするにはやや重く大きいため扱いづらいです。

この三寸法師は10cmくらいの大きさで、スコヤにある妻手(L字の短い方のごついパーツ)がない分、かなり軽く扱いやすいです。

これを使ってから、細かい材料の切り出しや小さい柱を垂直に立てるなどの作業がかなりやりやすくなりました。

 

平行線が簡単に速く引けるローラー付定規

ローラーが付いていて平行線がスムーズに引ける定規です。手書きでスタディやパースの書き込みをする際に定規を組み替える必要がなくなるため、スピードが上がるし面倒くささが減ります。

30cmサイズ

 

16cmサイズ


手書きで図面を引いたりスタディをする時、平行定規を使ったり三角定規を組み合わせたりして線を引く事になると思います。

設計製図は壁や柱やサッシなど平行線を引く頻度がすごく多く、その度に定規を組み替えたりするのは私にとっては結構な手間でした。

しかしこれを使えば同じことがずっと速く手軽に出来ます。もちろん平行定規よりは精度が低くなるとは思います。

しかし最終提出図面で無いのならそこまで精度の高い線を引く必要は無いと思うので、簡単な図面やスケッチ、パースの細かい部分の描き込みなどには十分使えると思います。

思いついたらすぐにきれいな平行線が引けるので、図面やスケッチがサクサクと進みます。

 

つかみやすく作業精度が上がるピンセット

良いピンセットを使うと、模型作業のスピードや完成度がものすごく上がります。良いピンセットは、軽い力でしっかりつかめる、先端の合わせが正確で掴んだものが落ちたり動いたりしないといった特長があります。

模型作業にあたりピンセットの良し悪しはかなり重要なのですが、ピンセットは価格や品質がピンからキリまであります。

何千円もするものもあれば、100円以下くらいで買えるものもあります。その中でも医療用ピンセットは使いやすく精度が高い傾向があります。

そのため医療用ピンセットを模型やデザイン用途に使う人もいます。特にこのニューツイザースペシャルは価格はそこまで高くない部類ですが評判が良いようです。

このピンセットはTooというコピックなどデザイン用品を扱っている会社の商品で、医療用として開発されたものです。全長は16cm程度でステンレス製です。

 

おわりに

大学で建築を専攻するとスタディ模型やスケッチをたくさん作る事になります。

それらは設計の意図が伝わるだけのクオリティがあればよいもので、どちらかと言えば素早く検討したりたくさんの案を作って比較する事が重要になってきます。

そういう時に便利で、購買や画材屋さんなどでは扱いが無さそうな道具をまとめました。